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マイペース70代

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「死ぬにはいい日」

「死ぬにはいい日」大往生研究会・林泰夫編

この本は、著名人の死に様というか、死の直前に語った言葉などを集めたものである。
幸田露伴、夏目漱石、カント、ゲーテなど、誰もが知っている有名人ばかり。
人間と生まれたからには必ず迎えるその時に、その人がどのように死を受け入れたり抵抗したかということは、結構興味深いものがある。
何人かの人の言葉を書いてみよう。

●家族・友人への別れ
「ぢゃあ、おれはもう死んじゃふよ」幸田露伴
「泣いてもいいよ」夏目漱石
「おれもとうとうお父さんにほめられた」宮沢賢治

●生と死の苦患
「誰かこの苦を助けてくれるものはあるまいか」正岡子規
「昼も夜も、昼も夜も、・・地獄!」リルケ
「僕を殺してください、さもなければあなたは人殺しです」カフカ

●死を受け入れて
「これは死病で治療の方法がない」森鴎外
「わしはひとりで死ぬるのじゃ」尾崎放哉

●最期のことば
「コレデオシマイ」勝海舟
「パレットをくれ・・早く絵の具を・・」ルノワール

それぞれに、その死の状況とあわせて読むと、とても味わい深いものがある。
生き様は死に方に通じるのだろうなと思わせられる。
さて、私は最期にどんな言葉を言うのだろう。
しゃれた言葉の一つもいいたいけれど、それは無理だろう。
せめて親しい人にお礼くらい言えたらいいのだけれど。

2005年01月06日


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